真珠色の秘密をつきとめる
80年代にロートアイアンなどの研究を再開し、はじめて650倍という高い倍率の顕微鏡を使用したとき、20年前の研究は重要な一歩前進をとげた。
他の要素については、60年代の所見に加えるものがなかったのであるが、彼が真珠色の組織とよんでいたものが「ほとんどまったく新しい構造」として正体を現わしてきました。
それが白と黒のつまり二種類のごくごく薄い層が交互に規則正しく並んだものであることが判明したのです。
しかもソルビーは、一方が彼のよぶ軟かい「フリーアイアン」(フェライト)、一方が硬い炭素と鉄の「硬質化合物」(セメンタイト)そのものであることをつきとめました。
つまりそれはフェライトとセメンタイトの層状構造(共析日旧)であったのです。